コラムNo.013 審判員の本分(球審の任務)

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■古典: 審判員の本分(球審の任務)(1953.7 ジョージ・バー 野球審判の手引きより)
ホーム・プレートが見えるように、右打者には右側(向かって左側)、左打者には左側(向かって右側)に位置する。捕手がくだらないことを言うのを気にかけるな。捕手の気持を柔らげるための少しぐらいのおべっかは必要であり、やってもよろしい。あまり高目に基準を置いて投球を判定しないようにする。投手には、つとめて打者の胸文字と、ヒザの間に投球させるようにする。捕手の位置と動き、打たれたチップ、ことに打者席における打者の正規の位置に注視する。

ボールやストライクを、あまり早く宣告してはいけない。また球が自分の身体に当たっても、だれにも気づかれないようにする。そんなことで球審が弱さを見せたりすると、選手やファンは有頂天になって喜ぶものだ。だが反対に、そういう場合に平然としている球審には尊敬を払う。 終始プレーを追え。また、いつでもボールに注視せよ。目はボールより速いのだ。得点のチャンス濃厚のプレーが行なわれるときには、三塁べ-スが塁審によりカバーされているかどうかを確かめ、他の塁審が一、二塁に回っているときは、みずから三塁のカバーに出よ。また、野球規則に記されている球審の任務を熟知せよ。

ボール(使用球)の交換
審判員は、ボール・デッドとなって、すべてのプレーが終わるまで、投手にボールを手渡してはならない。フェアの打球または野手の送球がプレーイング・フィールドの外へ出た場合は、走者が与えられた塁に達するまで、予備使用球を渡してプレーを再開してはたらない。

規則5.12  ボールデッドになった後、投手が新しいボールか、元のボールを持って正規に投手板に位置して、球審がプレイを宣告したときに、競技は再開される。
投手がボールを手にして投手板に位置したら、球審はただちにプレイを宣告しなければならない。
〔訳者注〕投手がプレートにつくことと、球審の”プレー”の宣告との二つの条件のうち、どちらが欠けても新しいプレーにははいれないという点に注意する必要がある。かくし球などの場合、投手がぽボールを手にしたものと主審が感ちがいして、プレートに足をつけないうちに”プレー”を宣告したとしても、この”プレー”の宣告は無効となる。

球審はまたタッグ・プレー(野手が走者に球をタッチする)に注意する。終始選手をハッスルさせるようにつとめる。インニングが変わるごとに、命令口調にならないようにして、うまく選手を急がせる。審判員がハッスルすれば、のろのろしている選手もハッスルするようになる。フェアかファウル・ボールの裁定に際しては、他の塁審を援助する。また他の塁審といっしょにインフィールド・フライを宣する。

球審がベンチから馬鹿にされて野次られたときは、その野次の張本人がわかったら、あとでベンチに行ってトッチめる。選手がケガをしたら、球審はその場から遠ざかっている。それは、球審の担当外のことだからである。観覧席に注意を払いすぎてはいけないし、また観覧席の方へ向かって立ち止まるようなことをしてもいけない。
ストライクやボールを宣告するときに、節をつけてはいけない。そして、これらを宣告するとき、カを入れたモーションを使う。打者席をきれいに掃くときは、スタンドに面して背をフィールドに向ける。

アッピール・ルール(抗議規則)をよく研究し、選手や監督に突っ込まれて動揺するようなことがあってはならない。決して球審は”伝書鳩″になってはいけない。そんなことでは長くつとまらない。

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